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スプーン、シーソー、ラグビーボールも?森林組合職員・山田さんが木を使って何でも作る理由

  • 投稿者 :  aichi-kouryu
  • 投稿日時: 2021年11月23日 17:23
  • (355 ヒット)





「木でこういうものを作ってほしい」。具体的な注文があれば、正確に作る。お客さんの要望が漠然としていても、どんなものが最適なのか考え、設計図を描き、形にする。ウッドデッキ、ベンチ、カウンター、バッチ、ジャングルジム、おもちゃ、消毒スタンド、パーテーション…。年間60件以上の注文を受ける。人気の木工作家?それとも大工さん?そうではない。山田政和さんは、豊田森林組合の職員だ。







豊田森林組合とはどんな団体なのか。その前にまずは豊田市の森についてお伝えしたい。豊田は2005年4月に周辺6市町村と合併して、市の面積の68%が森林という緑豊かな市になった。森林のうち、半分以上は人が手で植えたスギやヒノキの森。そのまま放置しておくと、密になり過ぎて、真っ暗な森になってしまう。太陽の光が地上部に届かずに、地面を覆う他の植物が生えなくなる。地面がむき出しになることで、水資源を蓄えておく力が弱まる。すると土砂くずれなどの災害が起きやすくなってしまう。


そこで必要になるのが、間伐と呼ばれる伐採作業だ。豊田市には、森林所有者が約8,300人加入する豊田森林組合があり、健全な森を維持するために間伐作業など山の手入れに関することを行なっている。
豊田森林組合のなかで、製材機を使い丸太から材料を切り出すことのできるたった一人の職員、そして熟練した木工の技術を持つのが山田さんだ。
熱心に取り組むから、一つの仕事が次の仕事につながる。地域産木材で建てた家に暮らし、プライベートの時間には自然の中で思い切り遊び、楽しむ。ただの仕事としてではなく、ライフワークとして木、そして自然に向き合っているように見える山田さんに会いに行った。


仕事の8割は土木資材の手配

紅葉で有名な香嵐渓から車で5分ほどの場所にある豊田森林組合の本所で待ち合わせた。現れた山田さんは「ちょっと移動して、作業場でお話ししても良いですか?ついてきてください」と再び車に乗り込む。本所とは、道をはさんで反対側に走り出して1分。たくさんの丸太が山のように積まれている土場の一番奥に、山田さんの作業場があった。








作業場の外に、同じ長さに切り揃えられた木材が整然と積み重ねてある。




「土砂災害の被害を減らすための砂防ダムに使われる材料です。これらを手配するのがメインの仕事です」と山田さん。
山田さんの仕事は、木工品を作ることだけだと思い込んでいたが、そうではないと聞いて少し驚いた。総務加工担当として、業務時間の8割は土木資材の材料手配と加工の仕事をしているという。豊田市内のほかにも、犬山市、豊橋市、豊根村などの建設会社から注文を受けて年間600立法メートルの丸太を土木資材にして販売している。
残り2割の時間で取り組んでいるのが、木工品の製作や、木材利用を広めるための仕事だ。ちょうど完成間近だという木製のカートを作業場の奥から持ってきて見せてくれた。
「三重県のカーディーラーから依頼されました。スムーズに走るように工夫してあるんですよ」
乗らせてもらうと、確かにスイスイ走って楽しい気持ちになる。子どもたちはきっと喜ぶだろう。






とにかく現場で覚えてきた


山田さんはどういう経緯で今に至ったのだろうか。


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