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スプーン、シーソー、ラグビーボールも?森林組合職員・山田さんが木を使って何でも作る理由

  • 投稿者 :  aichi-kouryu
  • 投稿日時: 2021年11月23日 17:23
  • (71 ヒット)





「木でこういうものを作ってほしい」。具体的な注文があれば、正確に作る。お客さんの要望が漠然としていても、どんなものが最適なのか考え、設計図を描き、形にする。ウッドデッキ、ベンチ、カウンター、バッチ、ジャングルジム、おもちゃ、消毒スタンド、パーテーション…。年間60件以上の注文を受ける。人気の木工作家?それとも大工さん?そうではない。山田政和さんは、豊田森林組合の職員だ。







豊田森林組合とはどんな団体なのか。その前にまずは豊田市の森についてお伝えしたい。豊田は2005年4月に周辺6市町村と合併して、市の面積の68%が森林という緑豊かな市になった。森林のうち、半分以上は人が手で植えたスギやヒノキの森。そのまま放置しておくと、密になり過ぎて、真っ暗な森になってしまう。太陽の光が地上部に届かずに、地面を覆う他の植物が生えなくなる。地面がむき出しになることで、水資源を蓄えておく力が弱まる。すると土砂くずれなどの災害が起きやすくなってしまう。


そこで必要になるのが、間伐と呼ばれる伐採作業だ。豊田市には、森林所有者が約8,300人加入する豊田森林組合があり、健全な森を維持するために間伐作業など山の手入れに関することを行なっている。
豊田森林組合のなかで、製材機を使い丸太から材料を切り出すことのできるたった一人の職員、そして熟練した木工の技術を持つのが山田さんだ。
熱心に取り組むから、一つの仕事が次の仕事につながる。地域産木材で建てた家に暮らし、プライベートの時間には自然の中で思い切り遊び、楽しむ。ただの仕事としてではなく、ライフワークとして木、そして自然に向き合っているように見える山田さんに会いに行った。


仕事の8割は土木資材の手配

東栄町へのIターンは、我が家にとって幸運の連続だった! これまでをふり返ってそう語る、白井さんの移住から3年目の今

  • 投稿者 :  aichi-kouryu
  • 投稿日時: 2021年11月12日 15:59
  • (338 ヒット)

忙しい仕事と育児に追われ、あっという間に一日が終わってしまう都会での生活。これから先の家族での暮らしを考えた妻は、夫に「田舎へ移住しよう!」と提案する。
家族で移り住んだ東栄町で得たものは、自身にとって未経験から始めた仕事と、暖かい周りの人たち。そして、豊かな自然にいろどられる毎日の暮らしだった。
Iターン移住して3年目の今、自分たちが歩んで来た道が「幸運でした!」と語る彼の、ここに至るまでの道筋を聞いてみた。



愛知県北設楽郡東栄町。高い木の梢から覗く空には、夏の青が残るものの、木々の間を渡る風には秋の涼やかさが少しだけ含まれる季節となった。























地図を片手に、山林の持ち主と境界線の確認をしているのは白井秀明さん。2019年に妻の美里さんと共に家族で東栄町に移住し、東栄町森林組合の造林部に従事している。

























田舎の農家の長男坊に生まれた幼少時代から、福祉の職に就くまで

豊橋市の農家の長男として生まれた。新城との境に近い地区で、まわりは柿畑ばかりという田舎の環境で育った。

「小学生時代から真面目で、学校の先生からも気が利くいい子だといわれていました。先頭に立つタイプではないので、学級委員などはしませんでしたが、手のかからない子どもだったと思います」

小さい頃から優しくて、人の気持ちに心を向けることができる。そんな彼は、豊橋の高校を経て愛知県内の福祉系の大学を進路に選ぶ。専攻したのは心理学。そしてその傍らでは、社会福祉についても勉強を重ねていった。
卒業後は大学での勉強が活かせる仕事ということで、NPO系の障害者支援の仕事を選んで就職した。

「自分が担当していたのは、重度の知的障害者を幅広く受け入れている事業所でした。身体介護がある忙しい部署に従事していましたが、その忙しさの合間を縫って、必要な資格を取るために夜間の学校にも1年間通いました」

また、この職場で出会った妻との間に子どもが生まれ、共働きでの育児という新たな役割も加わった。
体力も精神力も疲弊するような忙しい福祉の現場。新しい試みをどんどん取り入れるなど、ベンチャー企業の様な側面も併せ持つ職場であった。タイトな時間の間を縫って、毎回滑りこみでの子どもの送り迎え。時間的にも体力的にもぎりぎりの毎日だ。管理職まで昇級し、上司からの期待や重圧も背中に感じながらの8年間だった。

「妻と子どもとの生活なので、楽しい事もありましたが、なんにせよ忙しすぎました。頑張りすぎてしまったんですね。気が付けば心身共に疲れ切っていました」
























ちょっとした休憩のつもりで取得した育児休暇が、その後の人生を変える転機に

「その頃、2人目の子どもが産まれるタイミングで、育児休暇を取ることにしたんです。パパママ育休プラスなどの制度も利用しましたね。夫婦で休暇を分け合いながらも、自分が少し長めに休める様な状態をとりました」

「心がhappyなんですよ」 移住先で飲食店を開業したrock ‘n’ roller

  • 投稿者 :  makimaky
  • 投稿日時: 2021年09月10日 14:51
  • (530 ヒット)

東栄町と聞いて「花祭」を思い浮かべる人は、すでに奥三河の魅力をよくご存じの方だ。
国の重要無形民俗文化財に指定されている花祭は、天竜川水系に今も伝わる民俗芸能で、700年以上にわたって継承されてきた伝統的なお祭り。毎年11月〜3月の冬の寒い時期に、八百万の神を勧請して、所願成就、厄難除け、生まれ清まりを夜通しで祈願する。(地区によっては1日で終わる花祭もあり。)

今回、その花祭に魅せられて東栄町月地区に移住を決めた、居酒屋ダイニング「古民家ダイナー月猿虎(TSUKIENKO)」のオーナー河原和明さんと妻のTanaさんに、お話を伺った。



移住の決め手は花祭

「花祭を見てカルチャーショックを受けました」と言う河原さん。この花祭との出会いで猛烈に東栄町に対する関心が高まった。色々調べてみると、チェンソーアートや音楽のお祭りがあったりして、自分たちの趣味と共通することが多かった。早速、役場の空き家バンクを紹介してもらい、とんとん拍子に話が進んだ。役場の担当者の対応の良さも、決め手だった。行政の支援金などのサポートが自らのやりたいことに相通じたことも移住を決めた理由の一つ。「どうぞ、お店を作ってください」という歓迎してくれる感じが何よりも嬉しかった。
 
「他の場所も探したけど、東栄町のようなウエルカムな雰囲気はなかった。最初はもう少し名古屋の近くにしようと思ったけど、ここの自然が大好きだし、花祭のインパクトも大きかった。東栄町の豊かな自然と伝統ある古い文化が良かった。」とTanaさんは言う。

名古屋生まれの河原さん。跡を継ぐことを前提にご両親が営んでいる名古屋市内の飲食店に20年ほど従事。東栄町に移住後、高齢になった両親からお店の経営権を承継。信頼できる社員に現場を任せ、東栄町と名古屋を行ったり来たりしながら切り盛りしている。

スポーツを通して地域を盛り上げたい! 〜Uターンして気づいた地域のつながりの大切さ〜

  • 投稿者 :  makimaky
  • 投稿日時: 2021年06月30日 16:20
  • (321 ヒット)

愛知県の東部、東三河の中央に位置し、静岡県との境にある、新城市(しんしろし)。市の面積の84%は、豊かな緑に覆われ、東三河一帯の水源の役割を果たしています。桜やもみじが美しい桜淵公園や、「ブッポーソー」と鳴く霊鳥仏法僧(コノハズク)の棲む山、鳳来寺山、市域に国定公園・県立公園があり、特徴ある地形が拡がっています。

新城市の豊かな自然環境を存分に味わい、地域に暮らす人と触れあい、楽しく走ってもらいたい、と開催されているのが、DA MONDE(ダモンデ)トレイルです。今回は、大会を運営する一般社団法人ダモンデ代表の有城辰徳さんに、喫茶店兼コミュニティースペース「ヤングキャッスル」にてお話を伺いました。

「トレイルランニング」・・・「トレイル」とは「未舗装路」のこと。山野などの舗装されていない道を走るアウトドアスポーツのこと。





DA MONDEトレイルのはじまり

―DA MONDEトレイルは、いつごろはじめられたのですか?
「2015年にスタートしました。年に2回、5月と10月に開催しています。」

―どうして『DA MONDEトレイル』という名前にしたのですか?
「DA MONDEと書いて、“だもんで”と読みます。この地域の方言で『そうだから』という意味です。深い意味はないのですが、シンプルな言葉だし、響きが良いし、この地方に根付いたトレイルランニング大会の名前にするにはいいかなと思い、軽いノリで付けました!デザイン重視で英字表記にしてみました。」


―有城さんは、トレイルランニングの選手だったんですか?
「いいえ、違います。僕は、高校卒業後、語学留学でオーストラリアに行きました。現地で、スポーツを楽しんではいましたが、エキスパートのレベルではなくて、趣味として楽しむ程度でした。普通、スポーツ事業をつくる人は、一定のレベルまでスポーツをやったとか、選手だった、という方が多いんですが、僕はそうではなくて、ただスポーツが好きで、その好きなスポーツで新城市を盛り上げれるなら、面白いだろうなって思ってはじめました。」

―どうして、トレイルランニングの大会をスタートしようと思われたのですか?
「新城市では、スポーツツーリズムリズムを通した地域おこしを、2010年ぐらいから取り組んでいます。その中の1つに、大きな集客のあるトレイルランニングの大会がありました。だけど、そもそもトレイルランニングはエキスパート向けのスポーツで、実際にエキスパート向けのコースや内容で行っていることが多かった。初心者でも、誰でも楽しめる大会があってもいいのではと、考えてイベントを立ち上げました。」

確かにトレイルランニングは、未舗装の不整地を走るだけでも難易度が高い上に、アップダウンのある道を走るとなると、体力的にもハードなことは、想像に難くない。完走率が50%を下回るなどの難関レースもあるという。参加してみたいと思ってもその一歩を踏み出すにはかなりハードルが高いスポーツなのだ。

2015年、有城さんたち有志を中心に、DA MONDEトレイルはスタートした。現在では、春、秋、ともに500人もの人が参加するトレイルランニング大会になり、走る人にとってはもちろん、走る人を応援するために訪れる人にも、ゆったりと森の中で過ごす時間を提供している。

引力と力学 〜失敗した時が学ぶチャンス〜

  • 投稿者 :  makimaky
  • 投稿日時: 2021年03月30日 22:53
  • (497 ヒット)

愛知県で一番人口の少ない小さな自治体、そして、愛知県の最高峰茶臼山がある“てっぺんの村”それが豊根村です。名古屋市内から、車でおよそ2時間。といっても、新東名や三遠南信自動車道が開通したおかげで、実はアクセスは、グーンとよくなっています。静岡県、長野県の県境に接し、村の面積の9割以上が森林という、まさに、森の村。県内唯一のスキー場 茶臼山高原スキー場があり、最近は、全国有数の芝桜の花畑でも有名です。



豊根村で30年以上にわたり、林業の第一線でご活躍の熊谷 二一さんにお話を伺いました。森の村にお邪魔するのですから、ぜひ、作業の現場を見学したいとお願いしたところ、弁当持参でいらっしゃいとのことで、防寒対策ばっちりで向かいました。




―熊谷さんのお名前は珍しいですね。
二一と書いて、「にいち」と読みます。2月の21日に生まれたんで、二一です。豊根で生まれ育った。家族は、今は女房と二人だけ。子どもは会社員で、別の場所で暮らしてる。

―熊谷さんは、30年以上豊根森林組合でお仕事をされているそうですね。
そうだね、大学出て、こっちに戻ってきて、他の仕事もしてたけど、親父の仕事も見てたから、森林組合の仕事もぼちぼちするようになった。最初は、切り捨て間伐、下刈りばかりやってて、平成6年に愛知県で、3点セット(*)を導入することになって、オペレーターの研修があって、それの一期生になった。組合からも2人行ったね。
*スイングヤーダ、プロセッサ、フォワーダなどの高性能林業機械を示す
 








林業のお話が始まると、次から次へと様々な話題が、熊谷さんの口から飛び出してきました。
現在の作業のやり方、間伐の方法、これからの林業の向かう先。

町から来た人は一般的に、下草の生えた良い状態の山を見ると、「なに、手入れしてないじゃない?」と思うわな。下に何も生えてなくて、綺麗になっていると、「あーきれいだね」「いいね」と。それはまったくちがう。下草が生えていないとだめなの。何を目的に間伐するかって言ったら、悪い木を切って、太陽を(林床に)当てて、下層植生がいっぱい生えてくるようにするため。下草が生えてくれば土も流れない。実がなれば動物も食べる、茂みができれば鹿も食べる、山はなぜ木が植わっているか、というと、山主が木を育てて、木を売ってお金にするために植えてあるじゃん。良い木を育てたいね。

日本は国土の約7割が森林。その森林の内訳は、約6割の天然林と約4割の人工林となります。熊谷さんたちの仕事の現場は、人工林と呼ばれるスギやヒノキの森です。そのスギやヒノキの多くは、第二次世界大戦後、植えられたものです。今日の現場も、残念ながら下層植生が豊かとはいえない暗い森です。そんな森をみて、熊谷さんたちは、この森に少しでも光を届けたい、と作業に励んでいらっしゃいます。

「今、見ているこの美しい森を未来に伝えるには?を考えています」

  • 投稿者 :  makimaky
  • 投稿日時: 2021年03月18日 17:47
  • (878 ヒット)

たくさんの魅力がある設楽町の中でも、ここはぜひ見てもらいたいおすすめの場所で、真夏に雪を降らせたとの逸話の残る田峯観音。ここからの景色はとても綺麗なんです!と紹介してくれたのは、「森と街をつなぐ」をコンセプトに活動するnoix主宰のみやびさん。





noixは、2017年に森が継続するための仕組みをつくるために立ち上げたセレクトショップ。
立ち上げのきっかけとなったのは、設楽町にある千年の森を訪れたことから。

2015年に森主である設楽町在住の環境省自然公園指導員の加藤博俊さんご夫婦に出会い、当時25年続く森づくりに感銘を受けたことが、noixの「森と街をつなぐ」というコンセプトのベースになっていると。
そこにしかない「今」を愉しみ、わくわくする気持ちをシェアして広がる世界をつくり、その先に資源 が循環して森の「今」が未来へとつながっていけばとその仕組み作りを考えた。最初は、森のなかでみつけた松ぼっくり、胡桃などの木の実を「今」このときに出会えたものとして、大切に紹介することから始まりました。と照れながらも嬉しそうに話してくれるみやびさん。





現在はその商材も増える中で、最も力を入れているのが設楽産のメープルシロップ。
県内のシェアオフィスや飲食店の催事スペースで商品の販売とワークショップなど、「森と街をつなぐ」イベントの開催。参加人数が3人というほろ苦い経験をしながら、小さな活動を重ねてきました。

「クルミひとつからはじまり、noixとして活動していくなかで見えた景色は、自分の想像以上にわくわ くとした世界でした」
noixの小さな活動が広がるにつれて、山間地域で暮らす人たちが大切にしてきたものを少しずつ街へと伝えてほしいと集まるようになり、ひとつずつ運んでいたモノがひとつ、またひとつと増えていきました。

「暮らすために生きています」

  • 投稿者 :  makimaky
  • 投稿日時: 2021年03月10日 16:04
  • (715 ヒット)

愛知県と静岡県の県境にある人口3,000人ほどの町、東栄町。築150年の古民家で平成27年から【東栄町体験型ゲストハウスだのん】を運営する金城 愛さんにお話を伺いました。 
  

ゲストハウス・・・ホテルや旅館と異なり、相部屋があったり、バス・トイレが共用で素泊まりが基本。共有リビングやキッチンがあり、旅行者同士の交流が生まれやすい雰囲気を持つ宿泊形態。


「だのん」は、「東栄町体験型」と銘打っていることもあり、ゲストハウスの中だけの交流に留まらず、宿を飛び出して、地域の方との交流を大切にされていらっしゃるとのことです。どんな時間を過ごすことが出来るのか、楽しみにやってきました。                             



オーナーの金城 愛さんは、平成24年、愛知県の主催する「80日間チャレンジ」事業に応募し、採択され東栄町にやってきました。そのきっかけは、なんとふと耳にした、友人のひと言だったそう。中山間地域でゲストハウスのオーナーをしている、と聞くと、田舎暮らしにあこがれて、探しに探してここにたどり着いたのかと思えば、実はそうではないらしい。

80日間チャレンジ・・・2012年に愛知県にて実施された、三河の山里[豊田市、新城市、設楽町、東栄町、豊根村]にチャレンジスタッフを配置し、実際にその地域で生活をしながら山里の暮らしの情報を発信することにより、三河の山里の観光PRや交流・移住の促進を図る事業。


沖縄県出身の金城さんは、地元の工業高校のデザイン科出身。3年間でデザインにまつわる一通りを学んで、その先の進路を考えた時、今度は、人の顔をキャンパスにしてみたいとメイクの勉強を始めたそうです。沖縄のデパートに就職するも、化粧品売り場に配属されず。次こそはと、免税店に就職し、やっと化粧品売り場で働くことになったそうです。

楽しかったです。思っていた感じでした。その化粧品ブランドに出会えたのは面白かった。